うなプリント工房

3Dプリンター(Prusa i3系)を軸に語ります

Blenderから3Dプリントまでの流れ

1・Blenderモデリング

2・stl形式でエクスポート

 ファイル→エクスポート→Stl(.stl)

 特定のメッシュのみを出力する際は出力したいメッシュを選択して

 「選択物のみ」にチェックを入れてエクスポートします。

 f:id:Unadon:20180609231015p:plain

3・Windows10標準の3Dビルダーで単位を設定する

  サイズがインチで認識されてしまうので「cm」を選択してから「モデルのインポート」

 その後、モデルにエラーがある場合は自動修正されますので、修正後にモデルに

 想定していない変更がなされていないかチェック後にCtrl+Sで保存します

 f:id:Unadon:20180609231238p:plain

4・Cura等スライサーソフトでgcodeを作成

 作成したstlファイルをスライサーソフトへ読み込ませます。

 設定は適宜行いますが、積層はフィギュアの場合は0.08mm、その他の場合は0.2㎜で行っています。

 外壁速度はフィギュアの場合は10mm/s、その他の場合は30mm/s程度で設定します。

 この辺はお好みで。

Blenderで3Dプリント向けデータを作成する

1・数値の単位を設定する

プロパティウィンドウ → シーンタブ → 単位

を設定します。私の場合は

長さ:メートル法

単位の倍率:0.01

としてセンチメートルでデータを作成しています。

f:id:Unadon:20180609215442p:plain

f:id:Unadon:20180609215712p:plain

また、3DビューでNキーを押すことで表示されるプロパティ内の

表示 → 拡大縮小に0.01を入れることでグリッドのサイズを調整します。

f:id:Unadon:20180609220430p:plain

 

 2・出力できないモデル形状

下記のように閉じてないメッシュは正常にプリントできません。

Curaでは自動でエラー修正が行われますがメッシュが閉じるように自動修正されるので

Blenderでのモデルから形状が変わるので注意が必要です。

f:id:Unadon:20180609225011p:plain

↓Curaで自動修正後のモデル。上部に蓋がされています。

f:id:Unadon:20180609225720p:plain

Blenderで作成したねんどろいど風フィギュアを3Dプリンターで立体化 その1

 

2014年にリリースされて短命に終わったメテオスクールガールという

ソーシャルゲームのキャラを3Dプリンターでフィギュア化しようと思います。

 

f:id:Unadon:20180531142201j:plain

このSDキャラを立体化します

 ツールはBlenderを利用します。

www.blender.org

独特の操作を要求されるので慣れるまで非常に難儀しますが

いくつか非常に参考になるサイトがあるので意欲があれば乗り越えられるかと。

私自身も3Dツールとは無縁の生活でしたが仕事で

必要が出たので好きなキャラをモチーフに勉強しましたがなんとかモデリングできてます。

 

その他、無料で使えるツールにメタセコイアがあります。

metaseq.net | 3Dモデリングソフトウェア「Metasequoia(メタセコイア)」公式サイト

 こちらは最初に3Dモデリングの勉強で利用し始めたツールでしたが

ツールの覚えやすさは秀でているものの

テクスチャの貼り付けに関して使い勝手が悪かったり

ツールの見た目が致命的にダサかったりしたのでBlenderに移行しました。

他にも無料(ライセンスキーなし)ではSTLフォーマットで書き出しが出来なかったり

ボーンが利用できなかったりするので3Dプリンターでフィギュアを作るといった

目的には厳しい面があるかと思います。

  

f:id:Unadon:20180606001609j:plain
f:id:Unadon:20180606002530j:plain
f:id:Unadon:20180606001708j:plain

メタセコイアモデリングして…


 

f:id:Unadon:20180606004910p:plain
f:id:Unadon:20180606004757p:plain

Blenderで髪の毛の流れを修正したりモデル造形をもっとかわいくしてから

ボーンを仕込みました。

 

たまたま勉強の流れ上メタセコイアから入っただけで、これから始める人は最初からBlenderモデリング

開始すればいいと思います。

 

この時点ではまだ立体化に向けたモデリングは意識せずにUnityで使えるモデルとして造形していましたので、この後出力に適したモデルの最適化を行っていきます。

格安3Dプリンター「anet a8」に関して(改造編)

anet a8の価格の安さからかThingiverseで「anet a8」で検索すると

多数の改造パーツがアップされています。


www.thingiverse.com

 

1・ヒートベッドのケーブル保護

プリント時の前後運動でヒートベッドのコネクタに負荷がかかり電源ケーブルの接触がそのうち怪しくなります。

断線、通電を繰り返して火花が飛び、気が付いたらコネクタが焦げる現象が発生していました。

「anet a8 heat bed connector」

で画像検索すると同様の事例が多々見つかるのでこの機種の持病のようです。

電子部品屋で同一のコネクタを購入して復旧しましたが再度発生して火災の可能性は否定できないので保護するパーツを作ることをお勧めします。

f:id:Unadon:20180608002126j:plain 

f:id:Unadon:20180608012451j:plain 

Another cable strain relief for Anet A8 heat bed by erm2587 - Thingiverse

 

 2・Z軸エンドストップの改良

標準のZ軸エンドストップは調整が非常にしずらいのでこれをどうにかしまし

f:id:Unadon:20180609210903j:plain

Z Endstop Fine Adjustment Prusa i3 - Anet A8 by Meermeneer - Thingiverse

 

3・スプールホルダー

標準のままではスプールの回転が非常に悪いので下記パーツを利用しました。

ただ、SUNLUのABSフィラメントのスプールの穴径が75㎜程度あり

そのままでは保持できなかったのでBlenderでXY方向にスケールをかけました

f:id:Unadon:20180609211032j:plain

Parametric universal spool holder by rowokii - Thingiverse

また、本体上部にスプールを保持するため、下記パーツを出力

f:id:Unadon:20180609213324j:plain

Anet A8 Spool holder - reuse Anet parts by mightynozzle - Thingiverse

 

4・電源ファンの追加

ファンレス電源を搭載していますが、稼働中は割と電源が熱を持つので

12VのPC用ファンをインシュロックで電源に取り付けしました。

f:id:Unadon:20180609211348j:plain

格安3Dプリンター「anet a8」に関して(紹介編)

f:id:Unadon:20180609210521j:plain

 

2016年11月に中国のGearBestでセールをしていたんで購入。15927円(送料無料)でした。

www.gearbest.com

 

2018/6時点では22000円近くまで価格が上昇しており、国内でもAmazon

24000円程度で購入できるのでセール時でなければ敢えて海外通販じゃなくてもいいかと

 

anet a8はPrusa i3というオープン規格に則ったもので本家Prusa i3はmk3が最新バージョンですが安く買えるのは全部初代バージョンのクローンのようです。

 

(安いからだろうけど)海外でも人気機種のようでプリンターの性能であったり使い勝手を向上させるパーツが多々公開されています。

困った点が出たらこの辺りから良さげなパーツを頂いてきてグレードアップできるので

非常に楽しいです。

ただし、プリンターのパーツをプリンターで出力してグレードアップし続けるという

手段と目的がよくわからなくなる沼にはまらないように注意です。

www.thingiverse.com

 

他にも同じPrusaクローンと思われるもので安いanet a8より安い商品も存在します。